「ランサーズで提案文が通らない…」
「通った提案文の具体例を見たい」
こんな疑問や要望にお応えします。
実は、提案文の作成は難しくありません。
コツさえつかめば、だれでも通る提案文を自分で作れるようになると言えます。
なぜならわたしは、ランサーズでも仕事をしており、登録後3ヶ月目以降、ずっと認定ランサーをキープしており、クライアントとして提案文を読んだ経験もあるからです。
(出典:ランサーズ公式サイト、プロフィール画面)
記事では、通る提案文の書き方について、具体例とともに徹底解説していきます。
この記事を読めば、テンプレではなく、自分で考えて通る提案文が作れるようになります(それがあなたの提案文の型になります!)。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
そもそも「提案文」とは?
提案文とは、ランサーズで「コンペ」「プロジェクト」タイプの案件に応募する際、クライアントに提出し、マッチングを図るものです。(「タスク」の応募には必要ありません)
一言で言えば、仕事を取るために必要な提案書です。
よく「テンプレを使って提案文を作ろう!」と言われますが、絶対にやめて下さい。
わたしはクライアントとして、提案文を受けた経験もありますが、テンプレかどうかは一瞬でわかります(有料でテンプレが売られていることもありますが、これもやめましょう!)。
提案文を作る時の考え方を理解するのが、遠回りなようで一番の近道です。
ランサーズで提案文を作るなら、クライアントの側から考える
どのような提案文を作ればいいかは、クライアントの立場に立って考えればわかります。
ここでは、クライアントを経験してわかった、クライアントが知りたいことについて解説していきます(「早く提案文の書き方を知りたい」という方は、ランサーズで通る提案文の書き方【具体例あり】に飛んでください!)。
クライアントが知りたいのは、結論から言えば、求めているクオリティ以上で仕上げてくれるかどうかです。
具体的に言えば、以下3点でしょう。
ポイント
- 応募条件を満たしているかどうか
- 募集ジャンルに詳しいかどうか
- ライター経験は問題ないか
大切なことなので、それぞれ解説していきます。
応募条件を満たしているかどうか
最低限の話ですが、だからこそ、重要だとも言えます。
応募条件を満たしていないランサーの提案文はできれば読みたくない、というのがクライアントの正直な気持ちです。
よって、応募条件をどの程度満たしているかについては、提案文の前半で、かつ、整理して記載するのがいいでしょう(こうすると、クライアントは安心してあなたの提案文を読み進めることができますよ!)。
募集ジャンルに詳しいかどうか
あなたが求めているクオリティ以上で仕上げられるかどうかは、あなたが募集ジャンルにどの程度詳しいかどうかにかかっています。
募集ジャンルについての詳しさを伝える指標として、以下のような観点で説明するといいでしょう。
- 募集ジャンルとあなたの職業
- 募集ジャンル関連の資格があるかどうか
- 募集ジャンルでの執筆経験
- あなたの知人に、募集ジャンルに関する知識のある人がいるか
募集ジャンルに詳しいかどうかは、クライアントが知りたいのは当然ですが、他の応募者(ランサー)との大きな差別化要因になるので、具体的にアピールしましょう。
ライター経験
ライター経験は、提案文に含ませるように指示がない場合でも記載しておいた方がいいでしょう。
ライター経験については、以下2つの観点で整理します。
- ライター歴
- 募集ジャンルでの執筆経験
「ライター歴10年です」という人と「ライターになって半年です」という人では、安心感が違いますよね(歴が短いからと言って、ライター歴を伏せてもクライアントを不安にさせるだけです)。
ただし、期間が短くても、募集ジャンルでの執筆経験が豊富な場合や、企画立案から執筆、SNSでの拡散などまで幅広く企画に携わった経験があれば、それも強みになります。
こういった観点で、ライター経験についてまとめましょう。
ランサーズで通る提案文の書き方【具体例あり】
提案文には、何を入れるか(What)が大切です。
ここでは、書き方の具体例に沿って、提案文に入れるべき要素を解説します(クライアントはたくさんの提案文を読むので、魅力的な提案文は光って見えます)。
通った提案文の一例(要素まとめ)
百聞は一見にしかず。
まずは、過去に通った提案文をご覧ください。(下で詳しく解説するのでさらっとで大丈夫です!)
ご覧いただき、ありがとうございます。
会社員もどんどん副業する時代、副業に関するメディア作成があること、そして、自身の経験を活かせるチャンスのあることに大変興味を持ちました。
〇〇様のご依頼は、「会社員を対象に副業のおすすめな方法を紹介する記事の作成」といことで、当方の経験を活かせると確信しております。
以下、ご提示いただいている事項に沿い、提案いたします。・名前:
・年齢:
・ライター歴:
・執筆ジャンル:
・ライター収入:当方の強みとしては、会社員時代の副業経験が豊富です。
10年務めた会社では、5年間は副業をしておりました。その中では、以下3点を経験しております。・副業申請
・青色申告
・副業経験の本業への活用特に、副業経験を活かすことで、5年間で3階級昇任し、最年少で部長職をしておりました。副業を単純な副収入の獲得手段としてのみでなく、本業に活かす方法についても熟知しているので、会社員が副業する方法から本質的な活用法まで幅広く執筆できます。
当方、現在フリーランスなので、基本的には24時間対応可能ですし、Zoom、Chatwork、Slackなどのプラットフォームでのやり取りも問題ありません。
これまでも、クライアント様とは各種プラットフォームでMTGの上、企画を成功させてまいりました。〇〇様のご要望にお応えできるよう、精いっぱい努力いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。
ぜひ一緒に企画を行い、協力させていただければ幸いです。ここまで、提案をご覧いただき、ありがとうございました。
以下、当方の実績について添付しますので、よろしければご確認ください。▼当方の実績
・・・・・
・・・・・
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多少変えていますが、ほぼ、実際に提出し通った提案文です。
必要な要素は、以下の7項目です。順番は違ってもいいですが、提案文に含ませるといいでしょう。
ポイント
- 挨拶
- 案件目的の理解
- 必ず回答すべきこと
- 自分の強み
- 強みの根拠
- 対応可能なこと
- 最後に一言
以下、詳しく解説していきます。(この記事を理解していただければ、これ以上の提案文がさらっと作れるようになりますよ!)
挨拶
まず、挨拶文を入れましょう。
ご覧いただき、ありがとうございます。
会社員もどんどん副業する時代、副業に関するメディア作成があること、そして、自身の経験を活かせるチャンスのあることに大変興味を持ちました。
この際、案件の特徴に触れつつ、以下2点を簡潔に記載するといいでしょう。
ポイント
- 案件の社会的価値
- 困っている人にどう役立てられるか
その案件を成功させた未来を見据えて意見を書くことで、案件の目的を理解していること、そして、未来志向だということをアピールできますね。
案件の目的の理解
次に、案件の目的を理解していることを伝えます。
〇〇様のご依頼は、「会社員を対象に副業のおすすめな方法を紹介する記事の作成」といことで、当方の経験を活かせると確信しております。
案件の説明文の中で、必ず目的や目標について触れられているはずです。
案件の目的を読み取ったら、あなたの経験や知識をもとにしていかに貢献できるかについて簡単に伝えましょう。
必ず回答すべきこと
提案文の早い段階で「必ず回答すべきこと」を整理して記載します。
以下、ご提示いただいている事項に沿い、提案いたします。
・名前:
・年齢:
・ライター歴:
・執筆ジャンル:
・ライター収入:
案件の説明文には、「必ず回答すべきこと」が示されていることがほとんどなので、これに基づき、提案文の前半で回答しましょう。
回答が提案文の後半になると、「この人、条件満たしてるのかな?」と思いながら読まなければいけませんよね。
クライアントの一番の関心事(受注条件)は、まさに「必ず回答すべきこと」なので、早めに記載しましょう。
あなたの強み、その根拠
続いて、あなたの強みを伝えますが、ここが提案文の中で最も重要な部分になります。
当方の強みとしては、会社員時代の副業経験が豊富です。
10年務めた会社では、5年間は副業をしておりました。その中では、以下3点を経験しております。
・副業申請
・青色申告
・副業経験の本業への活用
特に、副業経験を活かすことで、5年間で3階級昇任し、最年少で部長職をしておりました。副業を単純な副収入の獲得手段としてのみでなく、本業に活かす方法についても熟知しているので、会社員が副業する方法から本質的な活用法まで幅広く執筆できます。
他との差別化のための一番のポイントなので、力を入れましょう。
重要なのは、強みと根拠について以下の3点を用いることです。
ポイント
- 案件に関連することを提示
- 簡潔かつ具体的に説明
- できれば数字で説明
特に、あなたの強みで案件にいかに貢献できるか、そして、クライアントの悩みを解決できるかを説明しましょう。
この例では、「強み」と「根拠」を以下のように記載しています。
- 強み:会社員が副業する方法から本質的な活用法まで幅広く執筆できます
- 根拠:副業経験を活かすことで、5年間で3階級昇任し、最年少で部長職/副業を単純な副収入の獲得手段としてのみでなく、本業に活かす方法についても熟知
案件に活かせる強みを、根拠とともにアピールできれば説得力はグンと上がりますね。
対応可能なこと
返信対応、コミュニケーション手段、作業範囲など、具体的に対応できることについて説明しましょう。
当方、現在フリーランスなので、基本的には24時間対応可能ですし、Zoom、Chatwork、Slackなどのプラットホームでのやり取りも問題ございません。
これまでも、クライアント様とは各種プラットフォームでMTGの上、企画を成功させてまいりました。
これらは、必ず回答すべき事項に含まれている場合もあるので、案件をよく読み、クライアントが理解しやすい形で提案文に含ませましょう。
最後に一言(実績を加えて)
提案文の最後だということがわかるよう、読んでいただいたことにお礼をしつつ、実績を添えましょう。
〇〇様のご要望にお応えできるよう、精いっぱい努力いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。
ぜひ一緒に企画を行い、協力させていただければ幸いです。
ここまで、提案をご覧いただき、ありがとうございました。
以下、当方の実績について添付しますので、よろしければご確認ください。
▼当方の実績
・・・・・
・・・・・
・・・・・
実績は特に重要で、提案文全体の説得力が増しますし、応募案件に関連性の強いものであれば、さらに他との差別化を図れます。
ブログをしている方なら、ブログも差別化要因になります。十分に実績として活用できるのでURLを添付しましょう。
ランサーズで提案文を書く前の下準備
ここまで解説してきた書き方をすれば、通る提案文を作れます。
ただし、書き始める前には下準備が大切です。
ランサーズの提案文作成画面ではなく、ドキュメントを使おう
ランサーズの画面にそのまま打ち込むのではなく、Googleドキュメントなどを使うのがおすすめです。
(出典:ランサーズ公式サイト)
なぜなら、ランサーズの提案文入力画面は、上の写真のように小さいからです。
全体像を確認しづらく、ミスもしやすくなってしまいます(なぜこんなに小さいかはわかりません)。
Googleドキュメントなどで作った提案文をコピペするのがいいでしょう。
案件の説明文は3回読む
案件の説明文は、3回は読みましょう。
この際、以下の2点を落とさずに読み取ります。
ポイント
- 必ず回答すべきこと
- クライアントが重視していること
これらは、案件の説明文に含まれているので、必ず回答すべきことを記載するのは当然ですが、クライアントが重視していることを踏まえ、うまくアピールできるよう工夫しましょう。
ランサーズの提案文に入れてはいけない「NG表現」
提案文に入れてはいけない「NG表現」があります。
中には「NG表現」が入っているだけで、読んでもらえなくなるものもあるので注意してください。
長すぎる
提案文が長すぎると、読んでもらえないことがあります。
読むのに提案文1本あたり5分とすれば、10人いたら1時間ほどかかってしまいます(クライアントも忙しいので、長い提案文は敬遠されます)。
適度な長さで提案できるのも実力のうちだというのも事実です。
提案の時点で勝負が始まっていると意識しましょう。
情報が整理されていない
クライアントの気持ちになればわかりますが、情報が整理されていない提案文は読むのがつらいです。
多い時には数十人分の提案文を読むこともあります。
言いたいことを把握するのはもちろん、伝わるように表現すること、適切に改行を入れることなども情報を整理するのに必要です。
クライアントが知りたいことを答え、あなたが伝えたいことが伝わる提案文を書きましょう。
保険をかけるような表現
保険をかけるような表現は、自信がなく、頼りないイメージを与えてしまいます。
よく見るのは、以下のようなものです。
注意ポイント
- かもしれません
- できると思います
- 経験はありませんが、がんばります
クライアントになったつもりで見ると、頼りなさそうに感じるはずです。
ただし、「経験がない」というのを弱点として認識し、いかにカバーするかが明確ならむしろアピールになります。
例えば、以下のような書き方です。
私自身の〇〇経験は短いですが、✖✖の資格を持っております。また、主人が〇〇歴が長く、現場経験も積んでおりますので、当方の経験の浅さを補いつつ、正確な情報をまとめることができます。
このようにすれば、弱点を正しく認識し、それを補う方法についてきちんと考えていると評価されるでしょう。
一番よくないのは、弱点を認識しておらず、何となく自信がない人です。
絶対の自信がある人など、ほぼいないので、自信はなくてもプロとして胸を張りましょう(報酬が発生する時点でプロです!)。
提案文のテンプレを使い回す
すでに説明しましたが、テンプレを使っているかどうかは、提案文を読めば一瞬でわかります。
テンプレを使うのではなく、要素を整理して満足のいく提案文を作れるようになるのが一番の近道です。
提案文に限らず、価格交渉やその他の調整など、コミュニケーションが必要になることは多くあります。
クライアントの考えを把握し、状況に応じた提案(対応)ができる力をつけましょう。
ランサーズの提案文を提出する前に必ずやること
どんなにいい提案文を作れたとしても、意外にミスのあるものです。
提案文はミスをすべて解消してから提出しましょう。
声に出して2回読み返す
作った提案文は、声に出して以下のことに気をつけつつ、2回読み返しましょう。
ポイント
- 一文一文は長くないか
- リズムは悪くないか
- 余分な形容詞はないか
声に出して読むと、どんなによくできたつもりの提案文にも修正箇所が見つかるものです。
時間はかかるかもしれませんが、声に出して確認しましょう。
誤字脱字のチェック
声に出して2回読み返す中で、誤字脱字にも気づくはずです。
どんなに立派な提案文も、誤字脱字があると説得力が一気に下がってしまいます。
「てにをは」まで気を付けてチェックしましょう。
納期、報酬の確認
ランサーズの提案文作成画面の下に、納期、報酬を入力する画面があります。
(出典:ランサーズ公式サイト)
特に「ランサー手取り」については、「税抜き価格」を記載するようになっているので気をつけましょう。
案件の説明文には、ランサーの報酬が記載されていますが、その表記(税抜き、ランサー手数料など)はまちまちです。
よく確認し、間違いのないようにしましょう。
提案文が通らないときにすべきこと
通る提案文の書き方について解説してきました。
この書き方を活かしていただければ、提案文のクオリティは間違いなく上がりますが、残念ながら通らないこともあるでしょう(どんなに経験を積んだランサーでも同じことです)。
提案文が通らないと落ち込むと思いますが、それは人格否定ではありません。
提案文が通らなかった時は、必要以上にがっかりすることなく、以下2点について振り返り、次につなげましょう(わたしもこうしています!)。
- どこが足りなかったのか
- 表現は問題なかったか
まとめ
ランサーズで通る提案文の書き方について解説してきました。
提案文で一番大切なのは、「あなたが、クライアントの悩みの解決に対し、どのように貢献できるかを伝える」ということです。
繰り返しになりますが、そのためには以下の7点が重要です。
ポイント
- 挨拶
- 案件目的の理解
- 必ず回答すべきこと
- 自分の強み
- 強みの根拠
- 対応可能なこと
- 最後に一言
案件の説明文をよく読み、上のように整理された提案文を作れば、通る可能性が大きく上がります。
この記事が、提案文作りの参考になれば幸いです。